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本校通学一般講座

1)なぜ英語を媒介語としたインダイレクトメソッド(間接法)なのか。
2)他の養成講座に比べてなぜ安くて期間が短いのか。
3)仕事の見つけ方。
4)資格について。
5)英語力はどの程度あればいいですか。
6)通学講座から通信講座への組み合わせができますか。

420時間通信総合講座

 7)受講料・お支払い・お申し込みについて
 8)日本語教師の資格について
 9)ワークシートの提出・修了期間・有効期限について
 10)日本語教師養成420時間総合講座について
 11)仕事探し・就職等について
 12)日本語教授法について



1)なぜ英語を媒介語としたインダイレクトメソッド(間接法)なのか。

語学の教授法は直接法と間接法に分けることができます。
直接法とは、例えば、日本語を日本語だけで、英語を英語だけで教える方法です。
間接法とは、例えば、日本語を英語を使って、英語を日本語を使って教える方法です。
私たちが中学校で習う英語は日本語の訳文付きで学習するので、間接法です。
どの言語かを問わず、特に初級の学習者にはその生徒の言語を使って説明しながら教えた
ほうが、生徒にとってはずいぶんと学習しやすいものです。
ですから英語圏の生徒には英語を使って教えるのが一番効果的だと考えます。
漢字圏の生徒には中国語や韓国語を使って教えるのが理想的ですが、中国語、韓国語が
できる日本語教師はあまりいませんので、直接法で教えるしかありません。
ここで直接法と間接法の特徴を比べてみましょう。

【直接法】
 -長所- @生徒の言語に関係なく教えられること。
	 A日本語を日本語で考える習慣が早く身に付くこと。

 -短所- @ある日本語を教えるために別の日本語で説明しなければならず、
            その時に目的と手段の混同が生じやすくなり、生徒にその語句の意味が
            伝わりにくいこと。
     A抽象的な語句の説明が困難なこと。
     B初級の学習者に対する文法の説明が難しいこと。

【間接法】
 -長所- @直接法では表現しにくい抽象的な語句を生徒の言語で説明出来ること。
     A文法事項を生徒の言語で説明できること。
     B海外では間接法が主流であること。

 -短所- @生徒の言語によりクラスを分けること。
     A教師は媒介語となる言語がある程度出来ること。

いずれにしても状況により使い分けをすれば良いと思います。
日本国内の日本語学校は中国や韓国からの漢字圏の留学生も多いので、ほとんどの学校
が直接法を採用しています。
直接法と言ってもまったく媒介語を使わないと言うことではなく、例えば中国人生徒の
初級クラスの場合、教室内では日本語だけですが生徒は中国語訳付のテキストを使ってい
ます。やはり日本語の意味が分からないことにはどうしようもありません。
それに中国人生徒の初級クラスは日本人である必要はなく日本語が堪能な中国人教師も
日本国内の日本語学校で教えています。
日本語教師も日本人だけに限ったものではありません。 
海外では媒介語を使った間接法が主流で、市販されているテキストの多さからでもわか
るように英語を媒介語とした教授法が多く採用されています。
英語はもはや母国語としている人たちだけのものではなく、世界共通の国際公用語であ
り、今後もその役割は益々重要になって行くと心得ておいたほうがいいでしょう。
国内でも英語の出来る外国人の方が数多く生活していますので、その方たちには英語を
使った間接法の方が無理なく日本語を教えられます。
また、ここでは英語との対比により、学習者の視点で客観的に日本語を捉えて行きます。
例えば「はい」と「いいえ」はいつでも"Yes"と"No"に対応するとは限りません。
そのような違いを知ることで、日本語の特徴を把握していきます。

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2)他の養成講座に比べてなぜ安くて期間が短いのか。

多くの日本語教師養成講座は420時間の通学の受講時間に合わせてプログラムが組まれ
ています。その上ほとんどが日本語教育検定試験合格(合格率20%前後)を目的とした
もので、授業料も60万円前後で期間も1年間ぐらいかかります。
またこれらは直接法を主体にした教授法です。本講座は日本語教育検定試験合格を主目
的にしたものではありません。
本講座は「英語話者の生徒に日本語を教えたい。」という人のために、媒介語の英語を
用いて、発音のためにローマ字を使いながら初級から中級にかけての日本語の教え方を
学ぶのが目的であり、「動詞を制するものはその言語を制する」と言われているように
動詞を中心に耳と口を使って徹底的に音から日本語を教えていきます。
教室で生徒を前にして日本語を教える最低限の知識とテクニックを50時間程度で習得
します。ですから結果的に授業料も安くなります。

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3)仕事の見つけ方。

国内と海外では違ってきますので別々に考えてみましょう。
【国内】
	@日本語学校で教える。または各種専門学校の日本語科で教える。
	A語学学校で日本語科を作りそこで教える。
	B自分で生徒を集め教室を作りそこで教える。
	C副業として教える。

	@については検定試験合格者が優先されます。あとは運とコネ次第です。
	A〜Cは基本的に自分自身で生徒を探さなければなりません。

その方法を考えて見ましょう。

	@その地域の新聞等に広告を出す。
	Aチラシを作り外国人が集まりそうなところを調べ、そこに置かせてもらう。
	B外資系の会社や外国人を雇っている会社を調べる。

【海外】
	@現地の日本語学校で教える。
	A英語学校等で日本語の教室を作りそこで教える。
	B自分で生徒を集め個人教室を作る。

	@については自己アピールと直接法よりもその国の言語を使った間接法の習得
        が最低条件です。もちろん運とコネも関係してきます。
	A〜Bは基本的に自分自身で生徒を探さなければなりません。

その方法を考えて見ましょう。

	@その地域の新聞等に広告を出す。
	Aチラシを作りポスティングする。
	B日系企業をあたってみる。
	C日本人の観光客が多く利用するホテル、レストラン、お土産や、免税店等を
          あたってみる。

1986年にニュージーランドのオークランドで英語学校の教室を借りて日本語を教え
たのが私の日本語教師のスタートでした。
最初の生徒は一人でプライベートレッスンでした。いずれにしても大事なのは一人の
生徒を大事にすること。
良いレッスンをすれば生徒が生徒を紹介してくれます。自分を信じて日本語教師の道を
歩き出してください。

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4)日本語教師の資格制度について

一般的に日本語教師になるために必ず取得しなければならない資格はありません。
現在のところ日本語教師の公的な資格制度は確立されていないため、日本で唯一公的に
認められている日本語教育能力検定試験の合格者が資格者に準ずる扱いを受けているの
が実状です。
主に国内の日本語学校が日本語教師を採用する場合、日本語教育能力検定試験合格者が
優先される場合が多いことは確かです。
4年制大学で日本語教員養成課程の主専攻か副専攻を修了し卒業した人、民間の日本語
教育機関の日本語養成講座を420時間(副専攻の26単位分)受講した人も検定合格
者と同等とみなすと言われていますが、実際はそれだけでは実力の証明にはならず、大
学生も民間の日本語教育機関の受講生も試験を受けて合格を目指しているのが現状のよ
うです。
この日本語教育能力検定試験に備え、貴重な時間とお金を費やして専門的な勉強をして
いるのにもかかわらず、実際は受験者の合格率は20%前後です。
この検定試験は日本語教育の知識能力を問うものですが、出題範囲が多岐にわたり受験
者には現場の日本語教育に必要な知識以上のものが要求されるのも事実です。
また実際の教育現場では知識だけではなく練習のさせ方などの技術面も求められますが、
検定試験は筆記試験のみで練習のさせ方などの実施試験はありません。
60万円前後の授業料を払い、1年ほどかけて420時間の養成講座を受けて検定試験
の合格を目指して努力しても合格率はたったの20%前後でかなりの難関です。
しかも合格しても日本語学校に必ずしも就職できるとは限りません。
ですが反対に試験に落ちても就職できないともいえません。それは雇う側と雇われる側
の関係になってくるからです。
いずれにしても良い日本語教師になるためには、最低限の日本語の知識(主に文法)と
実践的なテクニックが必要になります。
本講座は10週間でローマ字を使い初級から中級にかけて日本語学習者に教えられる
日本語教授法を知識と技術の両面から習得することが目的です。したがって
上記に示した資格がなければ教えられないということではありません。
教えられる教えられないは資格があるかないかではなく、教えられる知識と技術がある
かないかということになります。生徒が一人いて授業料を払ってくれたならば、そこか
ら日本語教師としての第一歩が始まります。
そして歩き出したなら日本語教師としての勉強は続きます。

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5)英語力はどの程度あればいいですか

英語を媒介語とした教授法なので若干の英語力は必要です。 
どのようにして英語を使うかといえば、日本語の意味の英訳と文法事項の説明の時です。

例えば「Watashi wa Kanada-jin desu.」を”I am Canadian."と訳し、それにそれぞれ
の単語の意味も説明します。

watashi − I
 wa  − a particle (助詞)
Kanada − Canada
 jin  −  person
 desu  −  am, are, is

ここでは特に助詞「wa=は」の説明が必要ですが、その説明の仕方も授業で教えます。
あくまでも日本語を教えるのが目的ですので、英語は補助的な手段に過ぎません。
英語が上手だからといって1時間の授業で30分も英語を話されたら、生徒はどう思う
でしょう。
要は自分の英語力の範囲内で効果的な英語を必要最低限使い、ほとんどの時間を練習に
充て、生徒が日本語を自動再生出来るまで何度も言わせます。
本講座の授業自体は主に日本語で進めて行きますが、授業を通して英語力もついてきま
すので、英語も日本語も習えると前向きに考えられてはいかがでしょうか。

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6)本校通学一般講座から通信マスター講座への組み合わせができますか。

はい、できます。
本校通学一般講座の内容は通信総合講座の前半部分の通信一般講座と同じ内容に
なっております。
通学一般講座修了後に通信マスター講座を受講され修了されますとWJLC日本語教師
養成420時間総合講座のCERTIFICATE(講座修了認定証)が授与されます。

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7)可能形の‘ら抜き言葉’が定着しているようだがそれで教えていいですか。

現在‘ら抜き言葉’が使われている状況を説明する必要はありますが、‘ら抜き言葉’
で可能形を教えることについては反対です。
その理由として以下の四つの点が挙げられます。

@文法的に合理的説明ができないこと。 
A‘ら抜き’にならないものも少なくないこと。 
  (例)‘信じられる’‘生きられる’など。
B辞書形が同形で第一群に属す動詞と区別ができないこと。 
  (例)‘帰る(帰れる)’と‘変える(変えられる)’など。
C‘ら抜き’は音声学的に母音の/a/が欠落することにより、音が汚くなること。

私は外国人に可能形を教える際には、必ず生徒に‘ら抜きの可能形’と比較させて
どちらが響きがよいか尋ねます。
すると 100%間違いなく‘ら抜きの可能形’は音がよくなく、「ら」が入ると音が
美しいと言います。
私は文法云々よりもこの事実だけでも‘ら抜きの可能形’を使いたいとは思いません。
無論生徒も使いたいとは言いません。
‘ら抜き言葉’に関しては許容ということで公のお墨付きをもらい有名な作家をはじめ
テレビ・ラジオその他日本中の人が使っている現状は承知しています。生徒にもその現
状は教える必要はありますが、日本語教師が率先して使うのははっきり言って不見識だ
と考えます。
この私の見解にはいろいろと批判があるかもしれませんが、日本語教師には正当で美し
い国語を継承しようとする気概も必要だと思います。

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8)ら抜き言葉の話は興味深く読んだが、「あるじゃないですか」など最近の言葉
遣いに対する日本語教師の態度はどうあるべきか。自分は何か軽佻な感じがして
使いたくないが、回答者の見解を聞きたい。



私も前々から「〜じゃないですか」という表現が耳障りで仕方がありませんでした。
特に「あるじゃないですか」に至っては非文ではないかと思います。
「ないじゃない」という言い方はありますが、「あるじゃないですか」は十年前まで
見たことも聞いたこともありませんから最近の流行言葉でしょう。
「新種語も会話の中で日常的に馴染んでくれば慣用語として許容される」と言います
が、ただ単に表現力のなさを誤魔化すような言い方は言語文化の低下を招くだけです。
使わないのが賢明だと考えます。
もう一つこの頃の流行に「買うよみたいな」という言い方がありますが、これも同類
です。さすがに年配の人は誰も使っていませんが、若い人やご婦人からはその言葉が
聞かれることがあります。
テレビで民放は言うに及ばずNHKのレポ−タ−なども使っていますから、日本中
また世界の日本人の中に蔓延しても仕方がないかもしれません。
それでは日本語教師は言語に対しどのような態度をとるべきか、私見を申しますと、
違和感がある言葉 は断じて使わない。それが言語に携わるものの見識だと思います。
ついでに申しますと、物事の好悪を言うのは慎むべきことですが、こと言葉に関して
は自分の言語感覚を麻痺させないためにも使う上での好き嫌いはあって然りだと思い
ます。
ただし、それはあくまでも自分の問題で人に強要するものではありません。
なぜかと言うと、言葉それ自体に善し悪しがあるわけではなく、善し悪しは言葉を
使う側の意識の問題だからです。
その意味では差別語なども同じだと言えます。
抽象的な思考からは抽象的な言葉しか生まれませんし、本人に品位がなければ言葉
も下品になります。
日本語教師は、そういうことを十分認識しておく必要があると考えます。 
それから、現代日本語として許容されている表現を生徒にどう教えるかという問題
がありますが、これは正当な表現を教えた後に紹介する程度でよいかと思います。

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9)「私は彼を好きです」は文法的に許容された文だと何かの本で読んだ記憶が
あるが「私は彼を好きではありません」という否定の表現にも助詞「を」は使わ
れるのか。

「私は彼を好きではありません」という否定の表現には、「彼が/彼は」とするのが
普通で「彼を」はあまり聞かないと思います。
二年前に本校が教師養成講座受講者に行った調査では「酒を好きじゃないが飲んだ」
「酒を嫌いだが飲んだ」という表現は違和感があるかという質問にほぼ全員が「ある」
と答えています。
これはあくまでも語感の問題であり、否定形が文法的に許容されないとはどの文法書
にも出ていません。
しかし、「〜は〜を好きじゃない」という文型も出ていません。
ほとんどの文法書では対象語には「が」を取るとして、「を」については触れてもい
ません。すなわち、否定形は認知されていないというのが現状ではないでしょうか。
少なくとも否定形の「を」の認知にはまだ時間がかかるのではないかと思います。
なぜ肯定形の場合「を」が許容されるようになったか、それは、「が/は」だけでは
主語と対象語の判別が付けにくい場合があるという理由からです。そのような場合に
「を」で対象語を表せば、主語と対象語が明瞭になります。
だから特に口語で使われるようになったと聞いたことがあります。 
ただし、口語でも否定形は主語にしろ、対象語にしろ「は」が取られることが多く、
「を」で対象語を示すことは少ないと考えます。
もし使われるとすれば、肯定のときと同様に文脈あるいは状況から主語と対象語の
判別が「は」では明瞭ではない場合に限られるでしょう。 
以上、私の考えを述べましたが、否定形に「を」が使われるかどうかを考察した
文法書(研究書)があれば読んでみたいと思います。

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7)受講料・お支払い・お申し込みについて
Q:WJLC日本語教師養成講座の受講料を教えて下さい。
A:講座料金については講座案内を参照してください。


Q:WJLC日本語教師養成講座の受講料金には何が含まれているのですか。
A:本校の受講料には入学金・教材費など全て含まれており、提示している料金以外の徴収は一切
  ありません。

Q:教材費等の郵送費は別途で払わなければならないのですか。
A:いいえ、どの地域へ送る場合も全て授業料に含まれています。

Q:他校と比較してWJLCの日本語教師養成講座の受講料は安いと思うのですがどうしてですか。
A:おっしゃるように他の日本語教師養成機関などと比較してもらえば一目瞭然なのですが、本校
  は長年低料金化を図りかつ維持しております。本校は授業以外のコスト(広告・宣伝費、不必
  要な施設・設備費等々)を縮小するなどしてできる限りハード面のコストを受講料に含めず、
  ソフトの内容のみが料金に反映するように努力しています

Q:通信講座を受講中に住所が変わった場合(例えば、アメリカで申し込み日本に帰国してからも
    継続して受講する場合)、追加の料金や手続きは必要ですか。
A:新しいご住所と連絡先を教えていただくだけで、追加料金、その他の手続きは必要ありません。

Q:クレジットカードでの支払いの場合、別途に手数料は必要ですか。
A:いいえ、受講料のお支払いに関して正規の料金以外は徴収いたしません。現金、小切手、
    クレジットカードなどいずれのお支払い方法でも料金は変わりません。銀行振り込みの場合は
    送料・手数料は自己負担とさせていただきます。

Q:受講料の分割払いはできますか。
A:はい、クレジットカードは5回まで、銀行振り込みの場合2回まで分割払いが可能です。
    分割払いでも授業料は同じです。

Q:講座受講の申し込みはどうすればよいですか。
A:お申し込み方法のページをご参照ください。




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8)日本語教師の資格について
Q:日本語教師の資格とは何ですか。
A:日本語教師においては国家免許という公的な資格制度はありません。従って医師や弁護士のよ
  うな国家試験、あるいは学校教員や幼稚園教諭のような地方教育委員会による採用試験なども
  ありません。

Q:日本国内の通学の420時間日本語教師養成講座のほとんどが60万円前後の受講料です。WJLCの
  通信の420時間講座との違いは何ですか。
A:まず、日本にある日本語教師養成機関の通学講座の受講は60万円という大金を払わなければな
  りません。違いといえば、2017年8月1日より実施される法務省の日本語教育機関の告示基準に
  よると日本国内の在留資格「留学」が付与される留学生を受け入れることが可能な日本語教育
  機関(以下、就学ビザが発給できる日本語学校)で働く場合に420時間の通学講座か通信でも
  120時間以上の面接(我々はこれは通学講座と実質的に同じだと考えています)がないと働け
  ないとしており、WJLC講座(以下本講座)の全過程通信講座の場合はその条件を満たしません。
  しかしながら、その大前提として4年生大学卒か大学院卒でなければなりません。つまり、最
  終学歴が大学中退、短大卒、専門学校卒、高卒、中卒の場合、420時間の通学講座を修了して
  も就学ビザが発給できる日本語学校では働けません。

  また、4年生大学卒か大学院卒で420時間通学講座を修了しても他の職業と同様に単なる必要条
  件に過ぎず、就職の保証はどこにもありません。就学ビザが発給できる日本語学校で働く条件
  に「日本語教育能力検定試験」合格があります。これは実習を伴う研修等は必要ありませんか
  ら本講座を受講しながら検定試験に備える勉強をすることも可能です。実際に本校の受講者や
  受講修了者で検定に合格した人は少なくありません。どうしても日本国内の就学ビザが発給で
  きる日本語学校で働きたい方は検定試験合格を目指したほうがよろしいのではないでしょうか。
  本校の420時間通信講座(約15万円)を受講しながら検定試験に合格すれば、時間的にも経済
  的にもずっと節約できます。前述の通り、60万円といえば大金ですが、そんな大金と多くの時
  間を費やす前にここは慎重にお考えになったほうがいいのではないでしょうか。以上は日本国
  内の就学ビザが発給できる日本語学校での話で、他のQ&Aでも触れていますが、日本語はそれ
  以外のところでも教えられています。


Q:日本国内の在留資格「留学」が付与される留学生を受け入れることが可能な日本語教育機関以
  外の日本語教育機関とは具体的にはどんな学習者でしょうか。
A:永住ビザ保持者、ビジネスビザ保持者、ワーキングホリデービザ保持者、観光ビザ保持者、大
  学などの他の教育機関の就学ビザ保持者及びその家族等が該当します。したがって、就学ビザ
  の発給を必要としない学習者を教える日本語教育機関において、日本語教師として教える場合
  は個々の日本語教育機関の内規により採用条件は異なります。 
  申し上げるまでもなく、個人レッスンや企業への出張レッスン、ボランティアレッスンは、日
  本語教育機関に属さなくても日本語を教える能力の証明があれば可能です。法務局の日本語教
  育機関の告示基準解釈指針は日本国内に限定適用されるもので、日本国以外の国では適用外と
  なります。 無論、日本国以外の国においても、それぞれの日本語教育機関運営既定や採用基
  準はありますが、本校講座修了者が多くの国で日本語教師として採用されていますことから海
  外では通学教育と通信教育を分けて教師採用条件にしているところはほとんどないのではない
  かと推察します。

Q:2017年8月1日より実施される法務省の日本語教育機関の告示基準によると日本国内の在留資格
  「留学」が付与される留学生を受け入れることが可能な日本語教育機関(以下、就学ビザが発
  給できる日本語学校)で働く場合に通信の420時間の日本語教師養成講座は120時間以上の面接
  が必要とありますが、こちらではメディアを使って120時間以上の面接は受けることは可能で
  しょうか。
A:いいえ、できません。というより、本講座は120時間以上の面接が受けられないような方のた
  めの講座です。メディアを使っても120時間以上の面接が必要となるといろいろと時間や場所
  の束縛や制約が出てくることになり本校のモットーである、「自由な時間、自由な場所」での
  学習ができなくなります。本校の卒業生の中には病院のベッドで修了なさった方や現在もベッ
  ドの上で受講なさっている方もいらっしゃいますが、そのような方は直接あるいはメディアを
  使った120時間以上の面接は物理的にも時間的にも無理があります。実際に仕事をしながら120
  時間以上の面接を課した講座を受けるのは大変なことで、現在の仕事を失うことにもなりかね
  ません。本講座はもともと受講者の現在の生活環境をリセットさせることがないように配慮し
  たものであり、どういう生活環境・地理的環境の方でも受講して日本語教授法を習得させるこ
  とが本講座の社会的使命と考えています。30年以上、海外、離島、障碍者あるいは仕事や家庭
  から離れられない人などのために講座を開講してきましたし、今後もその講座開講の目的は変
  わりません。したがって、通信以外の講座受講が困難な方に120時間以上の面接を行う講座を
  開講する予定はありません。


Q:日本国内の就学ビザが発給できる日本語学校で働く場合の条件を満たす一番安上がりの方法を
  教えてください。
A:1年一度日本国内の大都市で行われる「日本語教育能力検定試験」に合格することです。受験
  料は10,600円でこれに合格すれば、学歴が中卒、高卒の方でも日本語学校で働く場合の条件を
  満たすことができます。わざわざ貴重なお金60万円と日本教師養成講座通学のための420時間
  を費やす必要がなくなります。また、この試験は独学で参考書や過去問で試験対策をすること
  により合格することも可能です。ただし、一般の日本語教育に携わったことがない方は本校の
  420時間通信講座で日本語教育とはどのようなものかを学習して試験にチャレンジなさったほう
  がはるかに合格に近づくでしょう。なぜかといえば、日本語文法はまったく日本語教育の学習
  をしたことがない人にとっては、理解するだけでも本当に大変だからです。検定対策書を見た
  だけですぐにギブアップするぐらい専門的なものです。それゆえ、本講座で基礎知識を学んで
  おく必要があります。その基礎知識があれば試験内容の理解は難しいものではありません。


Q:「日本語教育能力検定試験」に合格しただけで、実際に日本語が教えられますか。
A:検定合格者は採用の際に有利になり、またそのための勉強もいい意味で本講座の学習の励みと
  なりますから、本校としても検定合格を奨励していますが、検定試験はあくまで学科試験のみ
  で、合格者はいわゆるペーパードライバーです。仮に日本語教師として採用されても日本語教
  授法を身に付けていなければ教えることは難しいのが現実です。本講座の修了生の中には受講
  前に検定試験に合格し、その後本講座を受講なさる方もいますが、検定合格だけでは実際に教
  えることは無理だと異口同音に言っています。以下はそのような方の本講座修了後の感想です。
  「毎回、詳しくわかりやすく細かいご指導をありがとうございました。受講前に日本語教育能   力検定試験には合格していました。しかしながら、合格しているだけでは、授業の組み立て、   学習者への文法、用法の指導など、順序立てて行う方法がなかなかうまくいかず悩むばかりで   したが、この講座で具体的な説明法や例文等を学ぶ事が出来大変参考になりました。現在駐在   外国人に個人授業をしておりますので、間接法による指導が中心です。特に英語での説明法、   文法用語などはとても役立っております。」 Q:海外青年協力隊等に応募する場合に420時間養成講座の通信と通学では採用される場合に違い   が生じるのでしょうか。 A:国際交流基金、あるいはJICA(国際協力機構)が海外青年協力隊等における日本語教師を募集   する際、420時間程度の日本語教師養成講座修了者であれば、学習手段は通信でも通学でもど   ちらでも応募条件を満たすとしています。ただし、それ以外に実際に教えた経験があればなお   良いとのことです。 Q:420時間養成講座の通信では実習が含まれませんが、どうやってカバーするのでしょうか。 A:本校講座では実習を含めない代わりに、教育実習をしている受講者を撮影したDVDを教材に含   めています。教育実習は良い教師になるための手段であって目的ではありませんから、それに   代わる学習方法があればそれで補えるところは多々あると考えます。 >>FAQのトップへ戻る
9)ワークシートの提出・修了期間・有効期限について
Q:通信講座の場合、ワークシートの提出方法を教えてください。
A:インターネット(Eメール)での提出を原則としますが、パソコンをお持ちでない方はFAX、
  郵送でも提出することができます。

Q:どのくらいで420時間講座を通信講座で修了できますか。
A:1日1時間30分の学習で約1年間、1日3時間の学習で約半年で修了できます。
  ただし、どんなに早くても半年の学習は必要です。

Q:一般通信講座とマスター講座の有効期限を教えてください。
A:一般通信講座が1年間、マスター講座が2年間あります。


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10)日本語教師養成420時間総合講座について
Q:420時間総合講座は特に低料金なのはどうしてですか。
A:受講料については、日本語教師養成基礎講座と420時間通信講座(マスター通信講座)を合せ
  てA$1,740(日本円で約15万円(2017年1月  現在)です。この金額は日本にある民間の日本
  語教師養成420時間講座の受講料と比較した場合、3分の1から4分の1程度の料金です。これは
  お調べになればすぐ  に判明しますが、ほとんどが60万円前後になります。もちろん受講料金
  が安ければ良いというものではありませんが、WJLCでは無駄なコストを抑えて講座内容を効率
  化したため、低料金で充実した講座を開設することができました。「まずは生徒の身になって
  考える」がWJLCのモットーですから、低料金設定は受講生の利益に繋がると確信しています。

Q:WJLC420時間講座のメリットは何ですか。
A:WJLCの日本語教師養成420時間講座は通信教育ですから世界中どこからでも受講ができます。
  また、それだけではなく日本語教師の資質の向上にも十分な配慮をしています。
  第一は日本語教授法の習得です。受講者は英語を媒介語とした間接法と日本語を日本語だけで
  教える直接法という2つの異なる教授法を習得することができます。これによりほとんどの日本
  語学校の求めに応じることが可能です。特に英語を媒介語にした教授法習得者は極端に数が少
  なく英語話者が多い学校などでは採用される確率が高くなります。
  第二に日本語教育能力検定試験にもある程度対応できるようなカリキュラムで学習しますから
  検定試験合格も確率が高くなります。

Q:日本語教師養成420時間講座は通信講座受講でも可能ですか。
A:可能です。
  本講座は30年以上の実績があり、多くの受講者が世界中に日本語教師として活躍しています。
  本講座では長年の研究と実績で培った日本語教育メソッドを通信講座に反映させて、誰でも
  合理的に日本語教授法を習得できるシステムを開発しています。それとともに、講座受講希
  望者においては地理的、時間的あるいは経済的、身体的に通学の受講が不可能な人も当然想
  定されるわけで、そのようなハンディのある人たちの便宜を図る意図でも開設されているの
  が本校通信講座です。通信講座での日本語教授法習得が可能ということについては、多くの
  受講者が世界中で活躍している事実が証明しています。

Q:WJLCの講座と他校の講座との違いは何ですか。
A:講座前半の内容は英語を媒介語にしたインダイレクトによる教授法を中心に学習しますから、
  この教授法の講座は他校ではあまり見られないと思います。講座後半では他校の講座内容が
  文化庁の新シラバスに準拠した内容であればWJLCの講座と似たような内容になるでしょう。



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11)仕事探し・就職等について
Q:WJLCの修了証はオーストラリアの教員免許に、例えば日本教師の免許として資格が付与され
  るのですか。またTafe CollegeやPrivateの語学学校で教えることはできますか。
A:日本語教師の免許については、例えばこちらの公立高校などで語学教師として就職する際の
  教員免許を想定されているのであれば、その際は州の教員免許が必要になり、本校の修了証
  では条件を満たしません。大学で教鞭をとる場合は言語学などのマスタ−を取得していれば
  特別に教員免許は必要ないところが多いようです。Tafe CollegeやPrivateの語学学校で教え
  る場合も基本的に教員免許は必要ないと思いますが、大学を含め学校により採用基準が異な
  るので直接お問い合せになるのが確かでしょう。

Q:講座終了後どのようなところで働くことができますか。また講座を終了した人はどのような
  方法で仕事を見つけていますか。
A:基本的には日本語を教える私的な学校やプライベ−トレッスンが主になると思います。もちろ
  ん住んでいる国の教員免許があれば公立の学校でも教えられますし、大学でもマスタ−を取得
  していれば大学で教えるチャンスもあります。本校の講座修了者の中には現役の日本語教師も
  少なくありませんし、新たに日本語教師になった人ももちろんいます。就職の採用条件という
  のは、国によって異なりますし、日本語教育機関によっても異なりますから、一概にこれだけ
  の条件が揃えば就職できるということは言えません。

Q:どのようにしてオーストラリアで仕事を探したらよいでしょうか。
A:仕事を探す方法として、一つは仕事を紹介・斡旋する専門の会社に依頼する方法と、もう一つ
  は自分で探す方法があるかと思います。前者の方法は直接会社にお問い合わせになって求人状
  況採用条件などを確認し登録しておきます。後者の自分で探す方法は、本サイトの仕事の探し
  方の欄に載せております。

Q:講座終了後、就職の斡旋や紹介を標榜する日本語教師養成学校がありますが、WJLCには就職の
  斡旋や紹介のサービスはありますか。
A:WJLC では、就職の斡旋や紹介を本校講座の受講条件のギャランティーにはしていません。そ
  れはしたくてもできないというのが正直な答えです。就職に際しては日本語教授スキルだけで
  はなく、多くの条件が付帯します。海外であれば、VISAのカテゴリー、年齢、その国の教員資
  格、英語などの語学力、経験、PCや運転免許などの特殊技能などに加え、人格面なども考慮さ
  れます。それから採用の時期やタイミングなどもあります。もしも、上記の条件を一つも満た
  さない人に、就職の確約をすることは常識的に無理だと言わざるを得ません。本校でも講座受
  講生や修了生に個人的に仕事の紹介をすることはありますが、あくまでも採用条件を考慮して
  誰が適任であるかこちらで判断した場合です。さもなければ、雇う側、また日本語学習者、そ
  れに本人にも迷惑な結果になることが懸念されるからです。

Q:海外で日本語を教えるにはどんな資格が必要でどのような準備をしたらよいでしょうか。
A:まず、正しく効果的に日本語が教えられる技術を身につけておくということが大前提ですが、
  人格的な問題があれば、教師として採用されることは常識的にありません。教師の質が学校の
  質を決める大きな要素ですから、これも経営者の側から考えれば至極当然なことだと思います。
  また、資格としてはビザの問題や語学力、学歴、職歴等その国やその国の教育機関により様々
  ですから、事前にお調べになったほうがよろしいかと思います。

Q:日本語を教えてほしいと頼まれましたが、プライベ−トの授業料の相場はいくらぐらいでしょ
  うか。
A:特に定まったものはありませんし、国よって相場が異なるかと思います。オーストラリアでは、
  教師の家で教える場合は、ふつう1時間A$20〜40位でしょうか。だいたいこの料金を基準にし
  て以下のことを考慮して算定してください。

  生徒の人数により、例えば1人だけであればA$30、2人一緒ならA$50(一人当たりA$25)、3人
  一緒ならA$60(1人当たりA$20)のように算定します。
  生徒の年齢や専門性も考慮します。幼児の場合は遊びの要素が多くなるし、一回のレッスンで
  習得させる内容も少ないので、あまり高い授業料は徴収できません。
  逆に、授業の準備が大変なもの、例えば、HSC受験・大学の専門教科(古典/漢文/エッセイ
  など)は料金の設定を高めにしてもいいでしょう。授業料の一括払い(例えば、10回分先払い)
  や長期契約(1年)などの場合は、少し安くすることも考慮してあげてください。
  一般的に申しますと、日本語教育のプロとして教えるわけですから、あまり安い授業料は感心
  しません。授業の質に見合った金額を請求してよいと思います。ただし、経験を積むことを重
  視して多くの生徒を教えるのが目的なら、時間のA$15でも十分だと思います。
  以上のことを参考にして授業料を決めてください。




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12)日本語教授法について
Q:WJLCのテキストを使って日本語を教えているのですが、生徒はテキストを読むだけで理解し、
  私が説明することがほとんどないのですがこれでよいのでしょうか。もしもこのテキストがな
  ければどのように教えたらよいか少し不安です。テキストを使わないで教えることも可能なの
  でしょうか。また実際の授業では英語力のある先生の方が有利だと思うのですが、それについ
  ても意見を聞きたいです。
A:語学教育の目的は生徒の言語習得の実現というものですから、テキストはあくまでもその目的
  の補助的な役割をするもの、つまり学習手段の一つです。それゆえテキストを使う使わないは
  教授法により異なって然るべきですが、生徒が体系的に語学の学習を行う際には非常に有効な
  教材です。本講座は日本語教師の養成ですから、どのように生徒に日本語を教えるかを学習し
  ます。従って体系的にまとめられたテキストは欠かせません。例えば、どう導入して、どう説
  明して、どう練習させるか、その教授過程(生徒の習得過程)をテキストを通して本講座受講
  者の皆さんに学習してもらいます。

  ご質問者のおっしゃるように、このテキストを使って順番通りに教えて行けば、それほど教え
  るのに苦労することはありませんが、それは教師が内容をよく把握しているという条件が付随
  します。全く日本語教授法の勉強をしたことがない人にこのテキストを渡して日本語の授業を
  させても、できるものではありません。このテキストがやさしくまた合理的だと思うのは、す
  なわちテキストの内容がよく理解できている証拠にほかなりません。それから、学習者がこの
  テキストを読むだけで日本語を習得できるかというとそれも無理です。やはり教師が肝心なと
  ころを教えなければ習得は難しいと断言できます。

  それから教師の英語力についてですが、なるほどご質問者がおっしゃるように、英語話者に教
  授する際は教師に英語力があるに越したことはありません。しかし日本語教師は英語の先生で
  はなく日本語の先生です。英語は手段です。だから下手な英語も上手に使えば目的は達せられ
  ます。もし、英語の説明を完璧に言えるようになりたいということであればわざわざ英会話学
  校に行く必要はありません。テキストの説明文を一日百回真剣に声に出して読めば、誰でも諳
  じることができるようになります。そしてテキストを使って何度も教えながら自分の言葉で説
  明できるように実践の場で英語力を磨くほうが効果的だと考えます。

  教師の英語力についてはしばしば質問を受けますが、もし英語をネイティブスピーカーの教師
  に習うとき、教師に完璧な日本語を期待あるいは要求するかどうかを考えてみてください。英
  語の授業なのに立て板に水の如く日本語を話されたら食傷気味になるのではないでしょうか。
  日本語の授業もそれと同じで生徒は教師の英語を聞きに来ているわけではありません。英語は
  日本語を理解させるための補助的な手段であり目的ではありません。その意味では必要最低限
  の英語力で十分です。要は英語を使って教師がどう効果的に教えられるかということです。

Q:できない生徒のプライドを傷つけずに指導する方法があるのでしょうか。一人の生徒はドリル
  などもあまり真面目にしませんし、やらせてもできず、その割にはプライドが高くてできない
  ことを素直に認めません。このような生徒をどう指導してよいか分からず、最近教師の限界を
  感じています。私自身、生徒に完璧をもとめるところがありよくないと反省していますが、ど
  のへんまで妥協すればよいのか教えてください。
A:教師の仕事は人間を相手にするものですから機械的に教えればよいというわけには行きません
  し、生徒の性格や学習能力、生活・学習環境なども十分把握しておくことは教授する上で必要
  だと思います。また、教師と生徒との間にお互いの敬意や信頼がなければ学習の継続は困難だ
  ろうと考えます。それを踏まえた上で教師は生徒の学習目的に応じてリ−ダ−シップを発揮し
  て授業を行わねばなりません。

  今回、お尋ねのケ−スの「生徒のプライドを傷つけずに指導する」ということについては、個
  々の状況によって対処の仕方が異なりますから、画一的な指導はできないと思います。ただ一
  般的に言うと生徒の学習評価をする場合、学習能力より学習態度を重視した授業が望ましいか
  と思います。学習態度が正しければ、学習能力は必ず開発されていきますから、まずそのこと
  を本人を含めクラス全体に周知させることです。間違いも、そこで矯正されれば、間違いでは
  なくなります。目標言語習得ということについては、学習者の語学センスや才能により差が出
  るのは確かですが、何人といえども完全な人はいませんし、できる人は例外なく非常な努力が
  実を結んだ結果です。そういう過程を経てはじめてものにできるのが語学ですから、教師も生
  徒も常に完璧を望めばそこに無理が生じます。練習はできないから、できるようにするのが練
  習であり、最初からできれば練習は必要ないわけで、その辺りの認識を持たせたらいかがでし
  ょう。もし練習の文が長ければ大事なところだけに端折っても構いませんし、必ずしもテキス
  ト通りにやる必要はありません。それこそ、生徒の能力に応じて臨機応変に対応してください。

  学習内容が進めば段階的に難しくなりますから、生徒ができないところはやはり曖昧にせず、
  きちんと教えてください。そういう意味での厳しさは必要です。ただ、クラスの中でその生徒
  が浮き上がるような状況は好ましくありません。他の生徒に対してもけしてよい影響を与えま
  せん。そういう場合にこそ教師の力量が問われます。生徒ができないからといって、その生徒
  を否定することはできません。別の分野ではすばらしい才能を発揮する人も当然います。です
  から、日本語の中でも得意な部分(読み書き、単語力、コミュニケーションスキル等)を見つ
  けてやり、その方面から自信をつけさせる方法なども考えられます。教師には、包容力、忍耐
  力、統率力と共に生徒の才能を引き出すという力も要求されます。

  パナリンガ学院の故長島達也先生が「教師は産婆だ」というソクラテスの喩えを常々おっしゃ
  っていましたが、教師には生徒の才能を引き出す役目があると理解しています。少し話が外れ
  ましたが、大事なことは生徒がわからなくてもそれでプライドが傷つくようなクラスの空気を
  作らないこと。また一人の生徒が上達すればそれがクラスの喜びになるような空気を醸成する
  ことが教師の役目だと思います。どのへんまで妥協すればよいかということですが、評価は教
  師の基準ではなく個々の生徒のレベルに応じて行うものです。ご自分が完璧主義だからそれを
  生徒に求めるのは間違いです。逆の立場になれば想像できるかと思います。評価を100から減点
  していくのではなく、0から加点していくようにすれば、誰しも最初の0より進歩・上達した評
  価になります。それだと妥協などという言葉も不必要になるかもしれません。十分です。要は
  英語を使って教師がどう効果的に教えられるかということです。

Q:ワ−クシ−トの課題意図は何ですか。テキストがよくできているので課題は英語で答える問題
  が多いほうがよいのではないでしょうか。
A:英語で答える問題が多いほうがよいのではとのご意見ありがとうございました。今後講座の内
  容をより充実させていく上で参考意見として検討事項にいたします。現在のワ−クシ−トの課
  題学習の意図を申しておきますと、まず教師自身が英語との比較の上で日本語文法を理解する
  こと。また段階的、体系的に教えていくには、どこにポイントをおいて教えるのかそのコツを
  掴むこと。そのためには英語話者の思考傾向を知ること、そして前述したようにいろいろな角
  度から考えを導きだせるように訓練することなどを、課題の学習で習得してもらうことです。
  もちろん英語での文法説明ができなければ英語圏で日本語教師はつとまりません。そこで英語
  でどう説明すればよいか、それはテキストに載せているとおりです。口頭で説明する際もテキ
  ストの文法説明文をそのまま読んでやれば生徒が理解できるように考えられています。だから
  基本的にはテキストの文法説明文を暗記すればテキスト無しでも教えられますし、それは受講
  生の学習意識の問題になります。ただし、日本語教授の理解がなければテキストの内容を生徒
  に教えることはできません。本校のテキストが合理的に編集されていると分かるのは、日本語
  教授法の理解があるためです。また皆さんにその理解がなければ、日本語学習者にテキストだ
  け読ませても日本語習得は難しいと思います。

Q:教師は授業でどの程度日本語を使って教えるべきか、またある程度学習者が日本語を理解する
  ようになった場合でも英語を使うべきか教えてください。
A:語学教授法において、媒介語を使う大きなメリットに「目的と手段の混同が避けられる」こと
  があります。つまりこれを逆に考えると、教師が媒介語を使わず日本語だけで授業を行った場
  合、生徒は学習する日本語と説明のための日本語との区別が曖昧になります。教師は学習者が
  学習する内容を明瞭にしてあげなければなりませんから、混乱させるような日本語の使い方は
  避けるべきだと考えます。ただし学習者も日々日本語を習っていくわけですから、教えた日本
  語は教師も使うべきだし、生徒にも使わせるようにします。

  それから、初級者でも教室用語などはいつも使うものですから最初から日本語(意味の説明は
  すること)で言ってよいでしょう。学習者のレベルが上がればそれに応じてより日本語を多く
  使うことはいうまでもありません。もっとも文法的説明などは説明が主ですから、わざわざ日
  本語にこだわる必要はないと考えます。基本的には、説明は英語で練習は日本語でというのが
  ベタ−だと思います。最も教師として大事なことは、生徒が日本語を習得するために「何が望
  ましいのか」ということを常に念頭において授業に臨むことではないでしょうか。また、それ
  は自分が生徒の立場になって考えることを意味します。もしも、英語の授業でネイティブの教
  師が必要以上に日本語を使えばどう感じるでしょう。また、理解不可能なレベルの英語でまく
  したてられたらどう思うでしょうか。おそらく両方とも授業への興味が半減するでしょう。言
  語を教える場合に注意しなければならないのはこのような授業です。生徒にとって何が望まし
  いのかという意識が希薄になると教師の一人相撲の授業に陥ります。媒介語を使う場合も上記
  のことを銘記して、授業プランをしっかり練って授業に臨んでください。

Q:生徒が日本語を学ぶにあたって何が難しいのでしょうか。また媒介語を使うと母語の干渉が上
  達を阻むと聞いたことがありますが、本当でしょうか。
A:最初のご質問は非常に抽象的なのでお答えにくいのですが、あなたは何がやさしく、何が難し
  いとお考えですか。このような問題を考えるとき、もう少し具体的に問題を整理して質問する
  といいですね。言語を習得する過程において、二つの面を克服しなければなりません。一つは
  言語要素の規範であり、もう一つは言語運用です。言語要素の規範とは、音声・音韻・アクセ
  ント・語彙・文法・文字・表記法などのル−ルであり、言語運用とはその規範に従って話し、
  聞き、理解すること、すなわち運用の仕方・言語運用能力のことで、この両面ができなければ、
  学習言語で自己表現をすることは難しいわけです。

  個々に何が難しいといっても、それぞれ学習目的(到達目標)、教授法、学習環境、年令など
  により異なってきます。ただ一つ言えることは、成人の学習者の場合、母語からの影響や抵抗
  が強く、これが二つ目のご質問「母語の干渉」といいますが、確かにこの問題が日本語習得に
  関して一番大きいと思います。言語はコミュニケーションの手段でありながら、一方でその言
  語を用いる国の人の思考方法、認識方法、生活・行動様式、自然環境、社会習慣、文化形態な
  どと深くかかわっています。だから、ある言語から別の言語に翻訳された同じ意味・概念を指
  すとされる言葉でも、厳密の一致はほとんどありません。抽象的な言葉は言うに及ばず、日常
  使用頻度が多い形容詞などでも同様です。

  日本語と英語で例を挙げると、‘暖かい’は‘warm’、‘涼しい’は‘cool’ですが、これは
  英語では一年中使われます。しかし、日本語では夏あるいは秋にかけて用いられるのは‘涼し
  い’であり、けっして夏に‘暖かい’とは言いません。また冬あるいは春にかけては‘暖かい’
  であり、けして冬に‘涼しい’とは言いません。日本語で‘暖かい’は寒い中で暖かい結構な
  日和であり、‘涼しいは’暑い中で涼しいという結構な日和であるという気分も含まれます。
  だから一般的に良い意味で使われます。英語の場合は、ただ単に体感気温(温度)を‘warm’
 ‘cool’と表現するわけでそこには話者の結構であるという気分は表現されません。こういう問
  題を対照言語学が扱うわけですが、日本語教師も当然認識しておかねばなりません。母語の干
  渉は媒介語を用いるために起こるという説があり、ご質問者もそれを指してのことだと思いま
  すが、直接法であれ間接法であれ、教師及び生徒にその意識が希薄であれば母語の干渉は避け
  られません。英語圏の人に、いくら直接法で‘暖かい’を教えても、学習者は‘warm’だと認
  識するだけです。

  翻って言うと、そのような誤解は直接法での学習者の方が多くなる可能性があります。たとえ
  ば英語教師が直接法で‘short’という単語を示し、身振り手振り、あるいは長さの長短のある
  ものを用いてその意味を伝えようとしたとします。その時、日本人であれば「これは‘短い’
  という意味か」と合点するでしょう。しかし、その合点は日本語で理解した合点であり、つま
  り翻訳です。ただその合点が正しいのかどうかの確認が言葉でできないだけです。このように
  母語からの干渉は教授法の別に関係無く起こるものです。その点、媒介語を使う教授法ではそ
  の意味の差異を説明できることにより母語からの干渉を軽減させることができます。

Q:可能形の「ら抜き言葉」が定着しているようですがそれで教えてもよいでしょうか。
A:現在‘ら抜き言葉’が使われている状況を説明する必要はありますが、‘ら抜き言葉’で可能
  形を教えることについては反対です。その理由として以下の4つの点が挙げられます。

  (1) 文法的に合理的説明ができないこと。
  (2) 「ら抜き」にならないものも少なくないこと。
    (例)「信じられる」「生きられる」など。
  (3) 辞書形が同形で第一群に属す動詞と区別ができないこと。
    (例)「帰る(帰れる)」と「変える(変えられる)」など。
  (4) 「ら抜き」は音声学的に母音の /a/が欠落することにより、音が汚くなること。

  私は外国人に可能形を教える際には、必ず生徒に‘ら抜きの可能形’と比較させてどちらが響
  きがよいか尋ねます。すると100%間違いなく‘ら抜きの可能形’ は音がよくなく、「ら」が
  入ると音が美しいと言います。私は文法云々よりもこの事実だけでも‘ら抜きの可能形’を使
  いたいとは思いません。無論生徒も使いたいとは言いません。‘ら抜き言葉’に関しては許容
  ということで公のお墨付きをもらい有名な作家をはじめテレビ・ラジオその他日本中の人が使
  っている現状は承知しています。生徒にもその現状は教える必要はありますが、日本語教師が
  率先して使うのははっきり言って不見識だと考えます。この私の見解にはいろいろと批判があ
  るかもしれませんが、日本語教師には正当で美しい国語を継承しようとする気概も必要だと思
  います。

Q:ら抜き言葉の話は興味深く読みましたが、「あるじゃないですか」など最近の言葉遣いに対す
  る日本語教師の態度はどうあるべきでしょうか。私は何か軽佻な感じがして使いたくないので
  すが。
A:私も前々から「〜じゃないですか」という表現が耳障りで仕方がありませんでした。特に「あ
  るじゃないですか」に至っては非文ではないかと思います。「ないじゃない」という言い方は
  ありますが、「あるじゃないですか」はほとんど見たことも聞いたこともありませんから最近
  の流行言葉でしょう。「新種語も会話の中で日常的に馴染んでくれば慣用語として許容される」
  と言いますが、ただ単に表現力のなさを誤魔化すような言い方は言語文化の低下を招くだけで
  す。積極的には使わないのが賢明だと考えます。もう一つこの頃の流行に「買うよみたいな」
  という言い方がありますが、これなども同類ではないかと考えますが、今では、民放は言うに
  及ばずNHKのレポ−タ−なども使っていますから、日本中また世界の日本人の中に蔓延しても
  仕方がないかもしれません。

  それでは日本語教師は言語に対しどのような態度をとるべきか、私見を申しますと、違和感が
  ある言葉は断じて使わない。それが言語に携わるものの見識だと思います。ついでに申します
  と、物事の好悪を言うのは慎むべきことですが、こと言葉に関しては自分の言語感覚を麻痺さ
  せないためにも使う上での好き嫌いはあって然るべきだと思います。ただし、それはあくまで
  も自分の問題で人に強要するものではありません。なぜかと言うと、言葉それ自体に善し悪し
  があるわけではなく、善し悪しは言葉を使う側の意識の問題だからです。その意味では差別語
  なども同じだと言えます。抽象的な思考からは抽象的な言葉しか生まれませんし、本人に品位
  がなければ言葉も下品になります。日本語教師は、そういうことを十分認識しておく必要があ
  ると考えます。
  それから、現代日本語として許容されている表現を生徒にどう教えるかという問題があります
  が、これは正当な表現を教えた後に紹介する程度でよいかと思います。

Q:「私は彼を好きです」は文法的に許容された文だと何かの本で読んだ記憶があるのですが、
  「私は彼を好きではありません」という否定の表現にも助詞「を」は使われるのでしょうか。
A:「私は彼を好きではありません」という否定の表現には、「彼が/彼は」とするのが普通で
  「彼を」はあまり聞かないと思います。二年前に本校が教師養成講座受講者に行った調査では
  「酒を好きじゃないが飲んだ」「酒を嫌いだが飲んだ」という表現は違和感があるかという質
  問にほぼ全員が「ある」と答えています。これはあくまでも語感の問題であり、否定形が文法
  的に許容されないとはどの文法書にも出ていません。しかし、「〜は〜を好きじゃない」とい
  う文型も出ていません。ほとんどの文法書では対象語には「が」を取るとして、「を」につい
  ては触れてもいません。すなわち、否定形は認知されていないというのが現状ではないでしょ
  うか。少なくとも否定形の「を」の認知にはまだ時間がかかるのではないかと思います。なぜ
  肯定形の場合「を」が許容されるようになったか、それは、「が/は」だけでは主語と対象語
  の判別が付けにくい場合があるという理由からです。そのような場合に「を」で対象語を表せ
  ば、主語と対象語が明瞭になります。だから特に口語で使われるようになったと聞いたことが
  あります。ただし、口語でも否定形は主語にしろ、対象語にしろ「は」が取られることが多く、
  「を」で対象語を示すことは少ないと考えます。もし使われるとすれば、肯定のときと同様に
  文脈あるいは状況から主語と対象語の判別が「は」では明瞭ではない場合に限られるでしょう。



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